「おかえりなさいませ。ご主人様」。店の門を開けると、メイド姿の少女たちが熱く出迎えてくれる。店内の内装は暖かく快適で、壁にはさまざまなアニメのポスターが貼られている。客はここでのんびりと午後のお茶を飲みながら、アニメやゲームの情報についておしゃべりをしている。ここは、90年代生まれの若い女性・炎塔塔さんと友人たちが共同出資をして立ち上げた遼寧省瀋陽市北一経街にあるメイド執事カフェだ。中国青年報が伝えた。
中国医科大学臨床薬学部を卒業した炎さんは、卒業後いくつか仕事を変えた後、最終的に自分で創業することを決意した。創業資金となったのは、8年間のモデルのアルバイトで貯めたお金だ。「現在、カフェを経営する人は多い。特色がなければ生き残れない。たとえアニメ系カフェであっても、アニメだけに依存していては生き残れない。そうでなければ、一般のお客さんは新鮮味が薄れれば、2度と戻ってこない」と語る炎さんは、非常に冷静にビジネスを分析している。「私たちの店の顧客は13歳から36歳ぐらいまで。80年代生まれや、90年代生まれの世代が多いが、本当に消費能力を持っているのはやはり80年代生まれだ」と指摘する。