知られざるネットモデル業の苦労
華々しい話ばかりではない。ネットショップではそのシーズンに合わせた商品を即時提供する必要があるため、ネットモデルは春夏のアイテムを真冬に鼻水を垂らしながら撮影しなければならない。逆に、分厚いセーターやコートの撮影は、太陽が厳しく照りつける真夏に熱中症になりながら進められることになる。室内の撮影では、長時間照明に照り付けられて眩暈がおこり、数百というポーズを決めたあとは脚の振るえが止まらない。小亜のような売れっ子モデルは、朝6時に起きて夜の12時に帰宅という生活が日常茶飯事で、忙しさの余り満足な食事がとれずに移動中に貧血で倒れたこともある。また、品質の悪い化粧品を提供するネットショップが多く、小亜の目は被れ、顔のにきびは消えることはない。ツケマツゲを繰り返し使用したことで、彼女のまぶたの皮膚はすでに垂れ始めている。
競争が激化するネットモデル業
この業界は敷居が比較的低いため、競争は非常に激しい。彼女が活躍する成都市には、売れっ子はすでに数百人いるという。「顔立ちが良くてスタイルが良ければ、バイトとして皆が求める職種」。こうした情況について、成都のベテランモデルマネージャーの陳翔氏は、「ネットモデルは国際的な舞台に立つこともないため、素養への要求は低い。加えてネットショップの多くが若者をターゲットに商売をしているため、必然的に若くて可愛らしいモデルが求められる。この業界での職業人生を延ばすためには、ファッションデザインといった分野へと順次移行していくことが必要だ」と語る。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年3月2日