「九水潤襄陽」水系計画のイメージ図
湖北省襄陽市では、「三水連通」プロジェクトの節点にあたる建設中の襄陽漢江万山ポンプ場が、先月末に試験通水に成功した。
「三水連通」は全称を「漢江―南渠―護城河」水系開通プロジェクトといい、漢江の万山地区にポンプ場を建設して用水路を通じて南渠とつなげ、さらに護城河に結ぶことで、漢江の水を護城河へ直接引き、長い歴史を持つ街を取り巻く護城河を再生するプロジェクトだ。計画では数年以内にボートが護城河に導入され、長さ5キロの河川道沿いの古い城壁や新しい街並みを楽しむことができるようになる。
これは同市の「九水潤城」(9本の川で都市を潤す)計画の一部分に過ぎない。
襄陽市は山や川の豊かな自然を誇るが、ここ数十年は様々な原因から美しい自然の資源は都市において軽視されてきた。2013年末に襄陽市は「九水潤城」計画を制定し、水を都市に引いて都市の質を引き上げ、「山水庭園都市」を構築することを目指した。
「九水」とは漢江、唐白河、小清河、七里河(大李溝)、連山溝、滚河、淳河、浩然河、南渠、さらに面積60万平方メートルに達する護城河を加える。「九水」は漢江両岸に位置し、都市を貫いて流れる襄陽市の「血管」と言えるが、多くの川は元の美しい姿を失い、水量が減って悪臭漂う川に変わってしまっている。
襄陽市水利局の担当者によると、高い水準を備える漢江湿地生態公園の建設が始まり、小清河の整備もスタートした。七里河生態引水工事は完了し、かつてのどぶ川がきれいになり、長さ7-8キロメートルの浩然河は採掘・成形がほぼ完了している。南渠と峴山の間の大型レジャー広場も完成間近で、週末には数多くの市民が訪れてハイキングを楽しむ見とおしだ。
「九水」の流域各所にはきめ細かに設計された人的、文化・自然景観が登場し、襄陽は豊かな文化的蓄積と街を貫く「九水潤城」の水系が融合した都市になる。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年3月5日