月探査プロジェクト第3期チーフデザイナーの胡浩氏は9日、科技日報の取材に対して、「中国国家航天局は、月探査機・嫦娥4号の一般開放を決定した。開発・検証・応用の場として、社会資本に技術検証・製品搭載・データ応用などの条件を提供する」と述べた。科技日報が伝えた。
嫦娥4号は嫦娥3号の予備用の探査機だった。胡氏によると、嫦娥4号は月着陸を基礎とし、科学研究活動を展開するプラットフォームだ。完全に成型していないため、需要に基づき多くの部分を変化させ、改造することができる。例えば月面探査を実施したければ、着陸機・月面ローバー、あるいは着陸機・軌道船に改造することが可能だ。
嫦娥4号が社会に開放されると、どのような力を発揮するのだろうか?胡氏によると、嫦娥3号の任務実施前、多くの部門がさまざまな月面ローバーを開発していた。一部の人は、列を作りながら月面を移動し、十八羅漢のようにそれぞれ異なる機能を持つ一組の月面ローバーを製造することを提案していた。これらの製品と構想は、月探査プロジェクトの中では実現しがたいが、嫦娥4号はそのプラットフォームを提供できる可能性がある。また一部の企業は、製品を嫦娥4号に搭載し、月面環境で稼働させることで、技術の検証を行うことができる。科学者と研究機関は、嫦娥4号に設備を搭載することで月探査を行い、データを得ることができる。
胡氏は、「国は大衆の革新を提案している。我々はこれに応じ、既存の条件を利用し、模索を進めようと考えている。嫦娥4号の開放により、科学者・研究機関・企業・一般人がこれに興味を持ち、想像力を発揮し積極的に参与できるようになればと思う」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月11日