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アレルギー性鼻炎から上咽頭がんになる?

人民網日本語版 2015年03月13日13:33

上咽頭がんの発病は、遺伝、ウイルス、環境などの要因と関係が深い。だが、日常生活でよくみられるアレルギー性鼻炎も、このがんを誘発する原因のひとつかもしれない。中国台湾の研究結果から、アレルギー性鼻炎の患者が上咽頭がんに罹患するリスクは、そうでない人に比べて高いことが実証された。生命時報が報じた。

台北国防医学センターの研究チームは、アレルギー性鼻炎の患者(アレルギー性鼻炎グループ)約6万人と、年齢・性別ともにまちまちの対照実験の対象となるグループ(コントロールグループ=統制群)約13万人に関するデータを収集した。予測されうる複数の原因を調整して観察した結果、研究チームは、コントロールグループに比べ、アレルギー性鼻炎グループが上咽頭がんに罹患する確率は2.33倍高いことを発見した。年間4回以上、アレルギー性鼻炎の症状が出る患者は、がんに罹患する確率がさらに高くなる。

研究チームは、「アレルギー性鼻炎と上咽頭がんとの関係性は明らかになったが、このような現象の背後にあるからくりを解明するためには、さらに研究を続ける必要がある。慢性的に繰り返される呼吸器への刺激と炎症によって、粘膜の繊毛が異物を排除する機能が低下する、というのがひとつの考え方だ。アレルギー源が上咽頭部に溜まることで上皮細胞に変化が起こり、それが長期に及ぶと上皮細胞に悪性腫瘍が発生する恐れがある」との見方を示した。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年3月13日

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