「米国アレルギー・喘息・免疫学院2014年年会」で発表された最新研究によると、長期間アレルギーに悩まされた人は寿命がより長くなる可能性があるという。生命時報が伝えた。
新研究の責任者、ロサンゼルス・カイザーメディカルセンター(音訳)アレルギー・臨床免疫科のアンジェリーナ(音訳)医師によると、アレルギー性鼻炎の患者は心臓病発作のリスクが低いだけでなく、中風のリスクも低く、更に注目すべきなのが、様々な死亡のリスクがいずれも低い点だという。
同テーマの研究のために、研究者は南カリフォルニア州の患者のデータベースを調べ、年齢、性別、人種が似通ったアレルギー性鼻炎患者10万9229人とアレルギー性鼻炎のない患者10万9229人を選択した上で、これらの人のうち、1995年1月1日から2012年12月31日の間における心臓血管や脳血管の疾病の発生率や様々な原因での死亡率を調べた。
糖尿病、高血圧、ガン、自己免疫疾患、腎臓病、血脂異常、喫煙、肥満といった要素を除いた結果、アレルギー性鼻炎のない人に比べて、アレルギー性鼻炎患者の急性心筋梗塞のリスクは25%、脳血管の疾病のリスクは19%、様々な原因の死亡率のリスクは49%低かった。
研究者によると、アレルギー性鼻炎患者の免疫システムは必要ない時にも過剰な警戒状態を保ち、疾病によって生じる関連の症状に積極的に対抗しているため、この本能が長寿の原因である可能性があるという。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年4月25日