「攤攤饃に卵」というのが、襄陽市枣北でお客をもてなすご馳走だ。
攤攤饃は油を多く使い、また手間もかかるため、過去の生活の苦しい時代には産後の女性が栄養補給のために食べる以外には、特別なお客をもてなす時にだけ作られる特別な料理だった。
農村には底の平らな鍋がないため、攤攤饃は料理に使う大きな鉄鍋に薪を使って作られた。生地を捏ねる時にはまず小麦粉に塩を加え、適量の水と細切れにしたコリアンダー、ニラ、生姜、ネギなどを入れる。溶き卵を加えると、生地がまとめやすくなる。
鍋を温めて油を入れ、全体になじませた後で生地を流し込み、鉄のヘラを鍋のふちに沿って上手に走らせると、染み出た生地がふちから中心へとゆっくり流れ、生地が丸く焼ける。ひっくり返して油を追加して強火にし、ヘラで鍋の中を行き来させ、おいしそうな攤饃が完成する。
女性の産後には家族が攤饃を菱形に切り分け、麺を茹でるように鍋に調味料や具と一緒に入れて煮た鍋巴餾という料理にする。鍋巴餾はスープもあるため、栄養があり消化にもよい。現在、枣陽市のレストランではどこでもこの料理を見ることができる。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年3月12日