全国両会閉幕直後の15日、中央紀律検査委員会は今回の全人代代表でもあった省・部級高官2人を取り調べていることを明らかにした。反腐敗の鋭い剣が「両会シーズン」を避けることはなく、会期中にも高官2人を取り調べていた。中国新聞網が伝えた。
第12期全人代第3回会議閉幕からわずか3時間後の15日12時55分、中央紀律検査委員会と監察部のウェブサイトに「仇和・雲南省党委員会副書記が重大な規律違反、法律違反の容疑で現在組織調査を受けている」との情報が掲載された。
この情報の衝撃に、あるメディアは「秒殺」との言葉で仇和の突然の失脚を形容した。仇和が取り調べを受けていることが注目されたのは、「スター高官」「個性的高官」としても知られていたからだ。宿遷で政務を司っていた時には強力な手腕で知られ、その有言実行ぶりから「ひと味違う高官」と呼ばれ、「仇和現象」についてメディアの議論も引き起こした。
仇和が取り調べを受けているとの発表から5時間後、中央紀律検査委員会ウェブサイトに再びセンセーショナルなニュースが掲載された。「徐建一・中国第一汽車集団董事長(会長)、党委員会書記が重大な規律違反、法律違反の容疑で現在組織の調査を受けている」というものだ。
徐建一は技術者から同集団副総経理(副社長)へと出世。吉林省党委員会常務委員、吉林市党委員会書記を務めた後に、中央直属国有大企業である一汽に戻り、会長に就任した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月16日