第12期全人代第3回会議は12日、第3回全体会議を人民大会堂で開き、最高人民法院と最高人民検察院の活動報告を受けた。
周強最高人民法院長と曹建明最高人民検察長は報告で「強力な反腐敗」「経済犯罪の厳重な処罰」「腐敗行為を行った者に経済的利益を得させない」を堅持する方針を強調した。
周氏によると、昨年最高人民法院は強力な反腐敗を堅持し、劉鉄男、李達球ら腐敗犯罪者を法にのっとり処罰した。各級法院の横領・賄賂事件結審数は3万1000件(前年比6.7%増)で4万4000人(前年比5.2%増)に及んだ。曹氏によると、昨年最高人民検察院が摘発した100万元(約1940万円)以上の汚職、賄賂、公金の横領事件は3664件(前年比42%)だった。
両院報告は海外での逃亡犯追跡逮捕・不法取得資産没収の取り組みを同時に強調。曹氏によると、最高人民検察院は海外逃亡した経済犯罪者に関係当局と共同で自首を促し、外国との司法協力を強化し、国内外に逃亡した犯罪容疑者749人を捕えた(うち米国、カナダなど17カ国・地域は49人)。逃亡犯を積極的に追跡逮捕すると同時に、違法所得の没収も模索。違法取得その他事件関連財産を法にのっとり追徴し、腐敗行為を行った者が経済的利益を決して得られないようにしている。
2015年の取り組みについては、両院ともに引き続き腐敗犯罪を厳重に処罰することを強調。周氏は大衆の身近で起きる腐敗犯罪を厳重に処罰し、食品・薬品管理、環境、安全生産、土地譲渡分野の職務犯罪と商業賄賂犯罪を厳重に処罰すると表明した。
また、海外逃亡した腐敗犯罪者に対する法にのっとった審理手続きを整備し、どこに逃げようとも断固として法の裁きにかける方針を表明。収賄を厳しく取り締ると同時に、贈賄に対する処罰をさらに強化し、腐敗犯罪を減らすとした。
曹氏も大衆の身近で起きる腐敗犯罪に対する捜査・処罰を強化し、農村、農業、農民を始めとする民生分野で大衆の権益を侵害する犯罪を断固処罰する方針を強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月13日