「中央社」は18日、専門家の話しとして、2011年の東日本大震災の津波による残骸がこの先3年間、北米海岸に漂着すると伝えた。漂着物には冷蔵庫や木材、スポーツ用のボールなど様々なものが含まれているという。
4年前のマグニチュード9の東日本大震災によって、本州太平洋沿岸部の幅広い地域が津波に飲み込まれた。2万人近くの犠牲者を出し、今なお1万トンの残骸が太平洋に漂流している。
米国家海洋大気局(NOAA)はオレゴン州立大学が設立した「オレゴン海洋支援計画」に出資し、日本の鳥取大学の研究員らと共同で津波の被害による残骸の観測調査を行っている。
両国の専門家の推定によると、約500万トンの残骸が太平洋に押し流され、その中には自動車、船、船のドッグなどもあるという。そのうち70%は海底に沈んでいるとされる。
ただオレゴン海洋支援計画に携わる研究者によると「浮揚物は最終的には太平洋の海流に乗り、最も遠くでは北米海外から40キロの沖合いまで運ばれる可能性がある。その範囲はカリフォルニアからアラスカまで広がっている」という。
さらに「残骸が太平洋の北米側の近海まで漂流すると、そのまま数ヶ月から1年間そのまま浮かんでいることが多い。暴風雨や季節の変化が起きるとそれによって海岸に打ち寄せられる」
「これまで1年間は気候もよく、大型の暴風雨もなかったため、多くの残骸は陸地まで到着していない。しかし波の動きや海洋の状況からすると、今年の夏は多くの漂流物が北米海岸に打ち上げられる可能性が高い」と説明する。
「チャイナネット」 2015年3月23日