中国航天科工集団公司は100テラフロップス級の計算資源により、ミサイルの設計に使われる空気力学技術を風力発電所の設計に応用した。これにより、従来の経験に基づく風力発電所の計画が、科学データに基づく設計へと変わり、かつ計画・設計時に必要な風速測定点を60%以上減らすことで、建設コストを大幅に引き下げることができる。光明網が伝えた。
中国航天科工集団公司第二研究院第二総体設計部は、ミサイルの研究開発と空気力学の研究で国内トップの実力を持ち、特に風力発電所に必要な回転流れ場のシミュレーションで豊富な経験を持つ。同社は中国国電集団傘下の中能電力科技開発有限公司と、「流体力学のデータ・技術に基づく風の流れ場のシミュレーション」に関する契約を結んだ。同社がミサイルの空気力学技術を民間用風力発電に応用するのはこれが初となる。同プロジェクトは、中国の風力発電所の建設コストを大幅に削減し、国の省エネ・排出削減・環境保護に貢献するものとなる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月30日