小米の生態チェーンを構成する企業の一つで、リストバンド型フィットネス万歩計「小米手環」(Mi Band)を手がける安徽華米科技はこのほど、「支付宝」(アリペイ)と戦略的協力を行うことを明らかにした。今後、小米手環を身につけたユーザーはモバイル決済アプリ「支付宝銭包」(アリペイウォレット)で暗証番号の入力をせずに決済ができるようになる。「京華時報」が伝えた。
双方によると、支付宝の関連の事業部門と小米手環の研究開発チームによる半年に及ぶ共同開発の結果、暗証番号不要の決済サービスが実現した。協力がスタートし、小米手環と携帯電話端末のアリペイウォレットとの連携が完了すると、小米手環を携帯に近づければ、決済用暗証番号の入力操作を行わずに、直接決済を終えることが可能になる。
人々が最も関心を寄せるのはセキュリティの問題だ。これについて小米手環はU盾(ハイレベルの顧客認証ツール)のような役割を演じることになった。ブルートゥースで小米手環の有効性がチェックされ、このチェックの過程には工業基準の暗号化プロセスが採用され、小米手環は1人のユーザーに対し1つの認証サインしか提供しないという。
アリペイウォレットに詳しい蒋竜さんは、「スマートハードウェアの普及により、決済と金融の力がスマートハードウェア設備発展の重要な推進力になっていく。将来はウェアラブル端末と個人の認証とが結びつき、各種カード類に代わる役割を果たすようになる」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年4月3日