イタリアのミラノで5月1日 から10月31日まで行われる予定のミラノ国際博覧会において、中国は最大規模の出展を予定している。「中国館のオープンが5月1日に間に合わない」との情報があることに関して、同館の政府総代表である王錦珍氏が16日、「4月下旬に完成し、5月1日には間に合う」と発表した。 新京報が報じた。
中国は同博覧会において、中国館(敷地面積4590平方メートル)、中国企業聯合館(敷地面積1200平方メートル)、万科館(敷地面積900平方メートル)の計3パビリオンを設置する。うち、万科館は既に完成し、中国館と企業聯合館は、4月下旬に完成する予定だ。いずれも博覧会が開幕する5月1日にオープンし、世界各地からの来場者を迎える。
王氏によると、中国館の外観のテーマは「波打つ麦」。スチールと木材で建設され、屋根には、竹瓦が採用されている。ミラノの太陽軌跡に基づいて、位置によって光透過率が異なる構造であるため、夏には自然に影ができて涼しくなるエコ型建築物だ。
今回の中国館の最大の見どころは、最新のハイテクにより中国文化を表現している点だ。中国館には、「序」、「天」、「地」、「人」、「和」の5ブースが設置され、うち「地」のブースにおいて展示される科学技術が同館最大の見どころとなる。コントロール可能な発光ダイオード(LED)でできた人工の「麦」2万本が隙間なく整然と並ぶ同ブースでは、広大な麦畑を立体的に感じることができる。
博覧会終了後「中国館」は青島で完全再現
王氏によると、同館の組織委員会は山東省青島市と、同博覧会終了後、青島市が同館の解体、再建を担当することで合意している。解体された材料は全てそのまま青島市の世界園芸博覧会会場に輸送され、同会場内で再建されることになる。「天」、「地」、「人」、「和」など、11の展示項目がそのまま中国国内で再現され、多くの中国の国民が、それらを楽しむことになる。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月17日