韓国衛生部門が5日に発表した最新情報によると、韓国国内におけるMERS(中東呼吸器症候群)感染による死者は、1人増えて計4人となった。確定診断された患者は、新たに5人増え41人に上った。韓国メディアの報道を引用して中国新聞網が報じた。
新たに感染が確認された患者のうち、1人は軍関係者という。また、新たな感染患者は全員、院内感染でMERSに罹患した。
4日の時点で、韓国内で感染者と接触するなどして隔離措置の対象となった人は1600人を超え、1日で300人以上増えた。このうち62人は、隔離措置を解除された。
韓国でのMERS感染状況は、持続的に拡大傾向にあり、全国民が大きな脅威にさらされている。統計データによると、急速なMERS感染拡大にともない、国内の数百の学校が、全校休校または一部休校措置を講じた。国民も感染予防意識を高めており、マスクや液体ハンドソープなどの予防関連製品が爆発的に売れている。街を歩いている人はほとんど、感染予防のためのマスクを着用している。
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領はこのほど、衛生部門のMERSの初期対応について「不十分だった」ことを認め、ウイルスの拡散を極力阻止するよう力を尽くすと話した。韓国政府は、災害安全、保健福祉、行政自治、経済金融、法務、外交、治安など関連部門の事務官で構成された「MERS緊急対策チーム」を立ち上げ、緊急事態発生に備え24時間体制を敷いている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月5日