女性が美を求めるのは当然のことだが、清潔さが求められる日本では、男性もそれに遅れをとるまいと、ますます顔や外見にこだわるようになってきている。化粧品メーカーは、こういったニーズに応えるため美を求める日本人男性にターゲットを絞り、男性専用のさまざまな商品を生産・発売している。中国日報が伝えた。
日本の経済産業省が発表したデータによると、2014年の日本の化粧品市場の規模は1兆4868億円で前年同期比4.2%増だった。その中で、男性化粧品市場は全体のわずか1.5%の約222億円に過ぎない。ただし、市場規模はまだ小さいものの、確実に成長していく市場になる。
日本の男性が化粧品を購入する際に見られる面白い現象がある。それは、妻や彼女の意見を非常に気にすることだ。このため、化粧品メーカーは、より多くの男性に基礎化粧品を購入してもらうため、より多くの工夫や努力を男性の妻や彼女の上に費やしている。
■メンズ汗拭きシート
炎天下の夏は、汗拭きシートで汗を拭えば体温を下げることができる。データによると、日本の男性用汗拭きシートの売上高は2004年の販売開始から10年間で5倍にも増えている。
業界関係者の分析によると汗拭きシートの売上高の増加は、自分の身体の匂いに敏感な人が増えているからだという。また、日本は2011年から夏に節電を実施しており、梅雨に入り、真夏になると汗をかく機会が増えるため、汗拭きシートの需要が急増している。
汗拭きシートの中でも、2種類の新商品が売り上げを伸ばしている。制汗・防臭成分を配合したものと、ひんやりとした清涼成分を配合したものだ。毎年5月頃から天気が暑くなってくると、汗拭きシートは売れ始め、最高気温が32度に達すると、売上は一気に激増する。