全国人民代表大会(全人代)常務委員会の張徳江委員長は、鄭義和(チョン・ウィファ)韓国国会議長の招きを受けて、11日から13日にかけて韓国を公式訪問した。張委員長はソウルで朴槿恵(パク・クネ)大統領と会見、鄭議長と会談したほか、セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表、新政治民主連合の文在寅(ムン・ジェイン)代表とも会見した。新華社が伝えた。
朴大統領との会見で、張委員長は習近平主席から朴大統領へのメッセージを伝えたほか、「中韓関係は現在、最も良い時期を迎えており、両国の首脳は相互訪問を実現、重要な共通認識に達した。政治的な相互信頼、経済貿易協力、人文交流も絶えず深化しており、昨年の2国間貿易額は約3000億ドル、人的往来は延べ1000万人を上回った。今年は、中韓自由貿易協定(FTA)が締結され、両国の協力の見通しはより明るいものとなった。中国は韓国と共に、両国関係発展の方向性をしっかりと把握し、各レベルの友好交流を保ち、マクロ経済政策と発展戦略の協調性・結合性を強め、全面的かつハイレベルな実務協力を実現し、両国が真の意味で共同発展を実現し、地域の平和に尽力し、共にアジアの振興を目指し、世界の繁栄を促進するパートナーとなれるよう推進し、中韓の戦略的協力パートナーシップをより高いレベルへと引き上げていきたい」と述べた。
朴大統領は習主席へのメッセージを張委員長に伝え、張委員長の訪韓を歓迎した。さらに、「このほど署名された韓中自由貿易協定は、2国間の経済貿易協力を促進するものであり、両国の未来に向けた発展の基礎を固めた。韓国は引き続き両国の各分野での実務協力を拡大し、韓中戦略的協力パートナーシップの新たな発展を絶えず推進し、東北アジアの平和と安定・繁栄を共に促進していきたい」と述べた。双方はまた、関心を寄せる問題について意見を交換した。
張委員長はこのほか、南景弼(ナム・ギョンピル) 韓国京畿道(キョンギド)知事、韓中友好団体7団体の責任者らと会見、韓国の有名企業を視察した。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年6月14日