斎藤氏と興塔小学校の女子サッカーチームのメンバー
上海市学校サッカー連盟リーグの小学校の部で、これまであまり知られていなかった上海市郊外の金山区興塔小学校のU11(11歳以下)とU9(9歳以下)の女子サッカーチームがそれぞれ2位と3位に輝き、郊外のサッカーチームが目立たなかった従来の勢力図を大きく塗り替えた。解放日報が伝えた。
■照明が設置されたグラウンド、ユニフォームとソックス5セットが支給
「郊外の学校だからとあなどってはならない。上海市の中でもハード、ソフト両面でトップクラスを誇っている」と興塔小学校の陳強副校長は自信たっぷりに語った。
興塔小学校は室内だけでなく、屋外にも2つの運動場を備えているほか、屋外のグラウンドには照明が設置され、夜間でもゲームや練習を行うことができる。サッカーチームの子供たちは無料でユニフォームが支給され、あらゆる設備も学校が提供している。1人に対し少なくとも運動着とソックスが5セット支給され、非常に専門的なサッカーチームの体制がとられている。このほか、休日練習では、学校が全メンバーに無料で昼食を提供するほか、平日の練習後にも、無料で牛乳とパンが支給される。
■日本人コーチがボランティアで指導
昨年興塔小学校から上海市の少年業余体育学校に合格した生徒は10人に上るが、うち女性サッカーチームの生徒が全体の55%を占めている。郊外の小学校から体育学校に合格した女子サッカー選手人数の新記録を創った。この成績は、日本人アマチュアコーチ斎藤誠司氏の功績なくしては達成できなかったものだ。