第1に、対話の堅持が極めて重要である。今回の対話は協議を通じて、双方が重大な利益の一致点を見出し、最終的に互恵・ウィンウィンを実現することが完全に可能であることを改めて証明した。対話は両国が溝を有効に管理・コントロールし、一時、一事の争いによって中米協力の大局が妨げられないようにする助けとなる。
第2に、大きな方向性を見失ってはならない。ハイレベル交流と対話の1つの重要な役割は、両国関係発展の基調を定め、ビジョンを描くことにある。大国である中米には協力できる分野が多く、向き合う必要のある溝も少なくない。様々な意見や声が両国関係に影響を与えようとしている。世界的には、国際情勢は複雑で変化に富み、中米は地政学的状況の変化を形作ることができると同時に、様々な地政学的要因の影響を多かれ少なかれ受けている。中米にとっては、協力・ウィンウィンを柱とする新型の大国関係の構築は双方の共通利益、長期的利益の大きな方向性、大原則に合致し、揺るがすわけにはいかない。
第3に、乗り越えることのできない問題はない。世界最大のエコノミーであり、最も影響力のある国である両国は、政治、社会、文化、制度は全く異なるが、両国および世界の直面する試練に連携して対処することが完全に可能なことが改めて示された。事実が証明するように、両国が協力すべき、または協力できる分野は非常に広範であり、溝を適切に処理し、乗り越えることは可能だ。これによって中米関係の発展の将来性に対する人々の確信は一層揺るぎないものとなった。
中米のハイレベル戦略的対話にはすでに10年の歴史があり、目に見える確かな成果を多く挙げ、中米関係をより高い出発点に立たせた。双方には引き続き努力を重ね、思考を革新し、積極的に行動し、新型の大国関係の構築を共同で推し進める責任がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年6月26日