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南京大学の研究者、290万光年離れた巨大ブラックホールの「痕跡」を発見

人民網日本語版 2015年07月06日13:13

南京大学の研究者はこのほど、地球の隣に位置するメシエ天体M32星雲の中心に、超大質量ブラックホールの「痕跡」を見つけた。これは銀河系の中心に位置するブラックホール、および遠くの星雲の中心に位置するブラックホールの神秘のベールを剥がす一助になる。関連する研究成果は、7月1日に世界的に有名な専門誌「アストロフィジカルジャーナル・レターズ」に掲載された。科技日報が伝えた。

天文学者は、多くの星雲の中心に巨大なブラックホールが存在し、その質量は太陽の百万倍から十億倍以上に達すると判断している。ブラックホールの巨大な引力は周辺の物質を加速させ、これを呑み込み、異なる周波数帯の線を放射する。南京大学天文・宇宙科学学院の楊陽氏はこのほど、中国・米国の協力者と共に、米ニューメキシコ州に位置する超大型干渉電波望遠鏡群を使い、M32星雲の中心からの電波放射を観測した。これはM32の中心から観測されていたX線、および当該位置の恒星の高速運動を裏付けた。楊氏は、「M32の中心のブラックホールが出す電波は非常に弱く、銀河系およびアンドロメダ座のM31の中心のブラックホールと同じ、電波が最も弱いブラックホールに属する。電波の弱いブラックホールを研究することで、銀河系の中心のブラックホールを異なる面から認識することができる」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年7月6日

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