外交部(外務省)の華春瑩報道官は2日の定例記者会見で「フィリピンによる一方的ないわゆる南中国海仲裁手続きを中国は受け入れず、これに参加しない」と表明した。
――まず、中国側は来週行われるフィリピンによる南中国海仲裁手続き法廷にオブザーバーを派遣するか。次に、南沙(英語名スプラトリー)諸島の島や礁における中国側の滑走路建設はすでに完了に近づいたとの報道について、確認と具体的情報をいただけるか。
最初の質問についてだが、中国側はフィリピンによる一方的ないわゆる南中国海仲裁手続きを中国は受け入れず、これに参加しない。この立場は明確だ。フィリピン側のこの行動は事実上、法律の衣をまとった政治的挑発であり、南中国海における中国の領土主権と海洋権益を否定し、フィリピン側の不法な利益をさらに拡大し、中国側を妥協に追い込むことを企てたものだ。これは現実にそぐわず、いかなる結果ももたらさない。われわれはフィリピン側に対して、幻想を捨て去り、中国側と同じ方向に向かい、交渉と協議を通じた係争の解決という正しい軌道に戻るよう改めて促す。
2番目の質問についてだが、私は具体的状況を把握していない。われわれがすでに紹介したように、既定の作業計画に基づき、南沙諸島の一部駐屯島・礁における中国の建設はこのほどすでに埋め立て工事を完了した。次の段階で中国側は機能を満たすための施設建設を行う。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年7月3日