中国、大学教師が製作した「全国高速鉄道路線図」が話題

陶さんが製作した「全国高速鉄道路線図」

32色で描かれた中国の「全国高速鉄道路線図」が最近、地下鉄路線図のようで分かりやすいと、微信（WeChat）上で話題になり、中には転載後、クリック数が10万回に達している公式アカウントもある。同路線図の製作者である東南大学(南京)の若手教師・陶岸君さんは取材に対して、「好きで作っただけで、こんなに人気になるとは思っていなかった。びっくりしている」と話した。北京晩報が報じた。

作者は中国科学院の博士

1985年、南京市で生まれた陶さんは、中国科学院の地理学博士で、現在は東南大学建筑学院で教壇に立っている。そんな陶さんは大の鉄道ファン。廃止になる駅や新しい路線などの情報にいつも注目している。欧洲や日本を旅行した際に、地下鉄路線図のように一目了然の鉄道路線図があるのに中国にはないことに気付いた陶さんは、自分で全国鉄道路線図を作ることにした。

2014年、陶さんは各鉄道路線の起点と交差部を整理。グラフィックデザインソフト・Adobe illustratorで編集し、新たに開通した路線を加えて、「全国鉄道路線図」を製作した。そして、他の国の路線図のように、各路線に色を付けた。「自分の専門分野は地理だったので、中国各地の状況をよく把握している。駅名を図に書く時、なんだか旅行しているような気分だった」と陶さん。