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アリババがスーパーに全面参入 まず北京で事業拡充

人民網日本語版 2015年07月24日11:34

アリババ(阿里巴巴)集団は23日、スーパーマーケット分野に全面的に参入することを明らかにした。傘下のオンラインスーパー・天猫超市を全国規模で段階的に普及拡大させ、第1号サービス提供エリアを北京に定めるという。このために各種サービスのバージョンアップをはかっており、北京地区の消費者向けに10億元(約199億円)の補助金をうち出すとしている。

天猫超市は北京地区で莱鳥網絡科技有限公司の「当日配送サービス」を採用する。莱鳥の力強いネットワークに支えられ、北京の天猫超市利用者は午前11時までに注文した品物を当日中に受け取れ、受け取り時間も午後10時までであれば自由に選択できるようになる。7月下旬までのデータをみると、天猫超市北京エリアの売上高は前年同期比740%増加し、取引量の9割はモバイル端末経由のものだった。北京の利用者はオンラインスーパーへの関心が高く、一時的に注文数が供給数を上回るオーバーブッキング現象も何度か出現した。

ここ数年、スーパー産業の伸びが鈍化し続けており、中華全国商業情報センターがまとめた統計によれば、2014年のスーパー産業の純利益は前年比5.87%減少した。原因は店舗の家賃、人件費といった硬直的需要(値段の影響を受けにくい需要)の上昇だけでなく、利用者の消費行動の変化も大きい。すなわち、消費の場所がオフラインからオンラインへ移行するという変化だ。ネットスーパーの主力商品である日用品には常に一定の需要があり、リピート率とロイヤリティが高いという特徴をもち、通信販売B2C(企業・消費者間取引)市場の新たな成長源になっている。

調査会社・艾瑞諮詢のデータによると、15年第1四半期(1-3月)の中国ネットショッピング市場のB2C取引規模は3737億1千万元(約7兆4632億円)に達し、天猫の市場シェアは58.6%だった。天猫超市は12年3月に運営をスタートすると、瞬く間に消費者が生活用品をネットで購入する際の重要な入口に成長した。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年7月24日

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