1日から7日が国慶節(建国記念日)に合わせた7連休となった中国。今年ブームとなっている映画市場は連休期間中も大盛況となった。中国国家新聞出版広播電影電視(ラジオ・映画・テレビ)総局電影(映画)資金弁公室の統計によると、連休中の興行収入は、過去最高の18億5000万元(約351億5千万円)に達した。そして、映画が大人気となっている背景に、中国の映画が多様化しているほか、インターネットが映画業界に深く浸透していることが再び証明された形となった。新華社が報じた。
連休に合わせて「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」や「インサイド・ヘッド」、「ミニオンズ」などの洋画も上映されたものの、連休中に絶大な人気を誇ったのは中国国産の映画。バラエティに富んだジャンルの映画が、多様化を求める人々の心をとらえた。
興行収入を見ると、徐峥(シュー・ジェン)監督が旗を振る大ヒット映画「ロスト・イン・タイランド(原題:人再囧途之泰囧)」(2012年)の続編「港囧(Lost in Hong Kong/Gang jiong)」が14億8600万元(約282億3400万円)以上でトップに立っている。俳優の沈騰(シェン・トン)や女優の馬麗(マー・リー)が主演を務める「夏洛特煩惱(Goodbye Mr. Loser)」と、陸川(ルー・チューアン)監督が旗を振る「九層妖塔(Ghost Blows Out: The Nine-Story Demon Tower)」は、5億元(約95億円)を超えた。「解救吾先生(Saving Mr.Wu)」も1億元(約19億円)の大台を超えてからも順調に興行収入を伸ばしている。うち、「夏洛特煩惱」は、5億9300億円で、連休中トップとなった。
業界関係者は、インターネットが、映画業界に深く浸透しているほか、中国の映画ファンが理性的になっている現在、観賞した人の「評価」が映画のおもしろさを量る指標になっているだけでなく、1つの作品の「寿命」を決める要素となっていると分析している。
「人民網日本語版」2015年10月8日
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