22日から中国の習近平国家主席が国賓として初めて米国を訪問し、最初の訪問地である米西部シアトル入りした。そんな中、米国の大手映画製作会社・ワーナー・ブラザースは米西部から香港に訪れ、中国の華人文化産業投資基金と、合弁会社「旗艦影業(フラッグシップ・エンターテインメント・グループ)」を設立し、共同で中国語および英語映画を製作して、世界市場で販売することを発表した。人民日報海外版が報じた。
全世界に東洋の物語を
ワーナー・ブラザースは早くも1993年に中国事務所を設立し、1994年には、「逃亡者」が中国で公開。ハリウッドの中国進出の幕開けとなった。映画専門家の朱玉清氏によると、昨年の世界 の映画興行収入は5%増。北米だけを見ると、マイナス成長であるのに対し、中国は30%増となった。中国だけが頭一つ抜けているのが、ワーナー・ブラザースなどの大企業が中国市場に目を付ける主な原因だ。
現在、中国の映画市場は飛ぶ鳥落とす勢いで発展しているものの、利益分配の割合という面では、洋画の製作会社には興行収入の25%しか払われない。また、今年4月に中国でも公開されたユニバーサル・ピクチャーズ配給の「ワイルド・スピード7」が中国の興行収入記録を破るほどの大ヒットとなった。それを見たワーナー・ブラザースは、さらに重要な位置を欲し、産業チェーンの中核である、映画プロジェクト開発や製作に入り込もうとしていると見られている。
ワーナー・ブラザースのケビン・ツジハラ最高経営責任者(CEO)は、「華人文化とこの新しい合弁の枠組みの下で提携するのを楽しみにしている。我々が成長中の中国映画産業についてさらに理解する助けにもなるだろう」とし、「中華文化は長い歴史を誇り、奥が深い。映画製作に巨大な宝庫を提供してくれるだろう。努力して、中国、さらには全世界の映画を愛する若者に東洋の物語を届けたい」と期待感を語った。
「人民網日本語版」2015年9月24日