中国・タイ鉄道の建設がこのほど、度重なる混乱を経てついに確かな回答を得ることに成功した。タイのタナサック・パティマプラゴーン副首相は20日、中国・ASEAN博覧会にタイ首相特使として出席した際、タイ・中国双方は現在、緊密な協力を保ち、鉄道プロジェクトの早期の実現を確保しており、工事は年内にも始められる見込みだと語った。北京青年報が伝えた。
▽難航した2本の鉄道交渉
タナサック副首相によると、タイと中国によるタイの鉄道インフラの協力建設は、双方にとってだけでなく地域にとっても極めて重要なことと言える。この鉄道は将来、タイと中国との人的往来や物資輸送の重要な通路となる。タイと中国の双方は現在、緊密な協力を保ち、鉄道プロジェクトの早期の実施を確保しており、工事は年内に開始される見込みだ。
結果は喜ぶべきものとなったが、この協力の実現には、10年近い困難な道のりを経なければならなかった。
中国・タイ両国による鉄道事業での協力構想は2006年にはすでに始動していたが、その道のりは難航し、このほどやっと結果を出すこととなった。この事態が生み出された原因の一つは、ここ10年間にタイ政界が経験した激震である。この10年で首相を務めた人物は10人にのぼる。
中国・タイ鉄道と連結する中国・ラオス鉄道も5年の交渉を経て同時に決着した。ラオスのソムサワート・レンサワット副首相も中国・ASEAN博覧会参加の際、ラオスは、「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)という中国の呼びかけを歓迎していると語った。中国・ラオス鉄道プロジェクトの最後の難題であった資金問題は解決し、ラオス側はすでに中国側にラオスが「資源を資金に換える」能力を持っていることを証明している。ソムサワート副首相は、このプロジェクトがラオス人民民主共和国の建国40周年の記念日となる今年12月2日までに起工することを望むと語った。