中国で生活する日本人妻として、どうしても馴染めないことは、姑から「箱入りの卵」を贈られることだ。中国人にとって、この贈り物には、相手に対する関心、愛情、幸せを願う気持ちが込められている。だが、私にとって、これは「早く全部食べてしまわねば」という大きなプレッシャーとなる。というのも、日本人にとっては、卵は新鮮さが命であり、主婦は普通、6個入りや12個入りケースを1箱ずつ買う。
また、贈り物は不義理をしてはならないという「プレッシャー」となり、半強制的なものであるゆえ、私は「不自然さ」を感じざるを得ない。
最も良い例として、今年の「教師の日」を挙げることができる。この日、子供たちはほぼ全員、大きな花束を持って登校し、先生にプレゼントした。プレゼントが花束になったのは、学校側が子供による教師へのプレゼントを明確に禁じた2年前からの現象だ。だが、ほとんどの教育熱心な親は、「教師が喜んでくれるなら、やはり贈り物をしたい」と考え、花束ならば気持ちだけでも伝わるだろうと、誰もがみんな花束を贈るようになった。贈らない子供(家庭)は、教師を尊重していないと思われるようで、自分たちのメンツに関わってくる。
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