中国映画芸術研究センターは26日、国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせて公開された映画の満足度調査の結果を発表。夏休み映画に続いて、中国国産の映画が大人気となったことが分かった。国慶節に合わせた大型連休の興行収入は、前年同期比65.6%増の18億5千万元(約351億円)。同期の満足度は、79.6ポイント(満点100ポイント)と、夏休み映画よりも少し低下し、「比較的満足」のレベルだった。うち、満足度が最も高かったのは「解救吾先生(Saving Mr.Wu)」で82.7ポイントだった。以下、「夏洛特煩惱(Goodbye Mr. Loser)」、「港囧(Lost in Hong Kong/Gang jiong)」と続いた。人民網が報じた。
主な中国国産映画6作品のうち、トップに立った「解救吾先生」はストーリーがおもしろく、「観賞性」や「思想性」でもトップに立ち、「伝達度」は2位だった。
コメディの夏休み映画では、「煎餅俠(A HERO OR NOT )」が、高い興行収入と口コミを獲得し、その勢いを「港囧」と「夏洛特煩惱」が引き継ぐ形となっている。うち、「夏洛特煩惱」はダークホース的存在で、満足度は80.2ポイント。満足度で2位に入り、舞台劇の映画化という分野の成功例となった。大ヒット映画「ロスト・イン・タイランド(原題:人再囧途之泰囧)」(2012年)の続編で注目度が高かった「港囧」も満足79.8ポイントで3位に付けた。「港囧」は、映画館で行われた調査では、観客が高い評価を下したのに対し、専門家の評価は低かった点は注目に値する。一般観客の間ではコメディが大人気となっている一方で、一度大ヒットした映画に対して、専門家はさらに高いレベルを求めていることを示唆している。
「人民網日本語版」2015年10月29日