韓国政府は、増え続ける膨大な「米」の在庫をいかに減らすかについて、頭を悩ませている。政府はすでに、米加工食品の消費を刺激するため、業界を大々的に支援している。また、米の輸出促進を前向きに推し進めている。韓国と中国は今年10月31日、「食の安全」分野における3項目の協力協議合意書を取り交わし、米を初めとする韓国産品の中国市場への輸入に活路を開いた。
アジア各国の小麦需要がここ数年高まり続け、その一部は米の需要に取って代わったことに、多くの人が気づいている。アジアにおける小麦消費量の増加幅は、2008年以降、米消費量の増加幅の2倍に達した。
今のところ、アジアの米需給は、ほぼバランスが取れている。しかし、小麦需要の増加スピードがあまりにも速いため、小麦輸入が大幅に増加している。2005年以降、アジアでの小麦需要が増加の一途を辿っているおかげで、オーストラリア、ロシア、ウクライナ、カナダ、米国、欧州産小麦の輸出総量増加幅は、40%を上回っている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月10日