世界銀行が8日、気候変動に適切な対策を打ち出さなければ、2030年までに貧困層が1億人増加すると予測した。中国国際放送局日本語版が伝えた。
報告によると、気候変化がもたらす問題は、すでに貧困人口削減計画の妨げになっており、最貧困層は、降雨量の減少や極端な天候など、気候変化のネガティブな影響を受け続けている。金墉(ジム・ヨン・キム)総裁は「気候変動は最貧困層に最も深刻なダメージを与えるものである。数千万人以上の人々が気候変動の影響によって極端な貧困に陥ることを如何にして防ぐべきか。これは我々が今まさに直面している試練である」と述べた。
世界銀行の予測によると、温暖化ガスの排出と削減に取り組んでいなければ、この先2030年までに、1億人を超える人口の生活レベルが貧困ライン以下に陥る可能性がある。
「人民網日本語版] 2015年11月11日