外交部(外務省)の洪磊報道官は10日の定例記者会見で、カーター米国防長官の最近の発言について「中国は現行の国際システムと国際秩序の維持者、建設者、貢献者であり、アジア太平洋地域と世界の平和・安定および国際公平・正義の擁護者でもある」と述べた。
――報道によると、カーター氏はカリフォルニア州で演説した際に南中国海の航行の自由に言及し、中国は最近国際秩序に挑戦する措置を講じたと表明した。これについてコメントは。
現行の国際秩序は国連を核心とし、国連憲章の趣旨と原則を基礎とし、国際社会が共に確立したものであり、その最も根本的な原則は各国の主権と領土の一体性の相互尊重、対等性、内政不干渉にある。国際秩序は決して米側の一個人が随意に定義できるものではない。中国は現行の国際システムと国際秩序の維持者、建設者、貢献者であり、アジア太平洋地域と世界の平和・安定および国際公平・正義の擁護者でもある。国際社会はこれを自ずと分っている。
南中国海の航行の自由の問題に関して、中国側の立場は一貫した明確なもので、変更はない。南沙(英語名スプラトリー)諸島は古来中国の領土であり、中国には自国の領土で建設を行う権利がある。これはいかなる国も損なわず、地域の航行と上空飛行の自由にも影響を与えない。中国は直接の当事国と歴史事実と国際法を尊重したうえで、交渉と協議を通じて争いを平和的に解決するよう常に尽力している。また、ASEAN各国と共に南中国海の平和・安定を共に維持することを望んでいる。こうした中国側の立場は情と理と法にかなったものであり、米側にとやかく言う権利はない。
米側は最近中国側の強い反対を顧みず、南沙諸島の島・礁の近隣海域に頑として軍艦を進入させた。これは中国の主権と安全を深刻に損なうものであり、地域情勢の緊張を激化させた。一体誰が国際秩序を破壊し、面倒を引き起こしているのか。事実はすでに十分に明らかだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月11日