中国地質調査局広州海洋地質調査局の海洋調査船「海洋6号」は10日、197日間に渡る6万キロ弱の航行を終え、広東省東莞市に帰港した。新華社が伝えた。
海洋6号は今年4月28日に広州市を出発し、太平洋西部・中央・東部を跨いだ。8機関の121人が、各海域での調査を実施した。海洋6号が担当した2015年深海資源調査は、77日の時間を費やした。海洋6号はこのほか、中国大洋第36回航行の任務を遂行し、さまざまな成果を手にした。これには中国と海外の海底管理局が契約したコバルトリッチクラスト調査が含まれ、マルチビームエコー計測の新技術の多金属団塊・コバルトリッチクラスト資源調査エリアにおける活用などが実現された。中国が独自に開発した水深4500メートル級無人潜水艇(ROV)「海馬号」は、コバルトリッチクラスト契約区の調査に初めて投入された。これは中国の海山エリアの資源・環境調査の手段の空白を埋めた。
広州海洋地質調査局のシニアエンジニア、海洋6号の総首席科学者の何高文氏は、「海洋6号は来年、約300日をかけて南極の新たな科学調査の任務を遂行する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月13日