中国での二年間の活動を終えて思うことは、時間が過ぎ去るのが早かったと感じます。ただ振り返ってみると、中国で過ごした二年間は希薄ではなく、濃密な時間でした。同僚や患者さん、患者家族など多くの方々と触れ合い、試行錯誤しながら過ごした二年間の活動は、一生忘れることのできないものになりました。
私にとって、異国の地でボランティアをしようと思ったきっかけは、新たなステージへ挑戦したいと思ったからです。人はよく、新たなことを始めるときには「期待と不安が入り交じった」という言葉を使います。「期待と不安」は混在し、そのバランスは常に揺れ動いているもので、何か新たに始めるときには、そのバランスは大きな影響力を発揮すると言います。私も応募を決めたときは、安定した生活を捨て、異国の地でボランティアをすることに「不安」な部分もありました。しかし、自分自身何か変わることができる、また任地を変えることができるのではないかという「期待」の気持ちが強かったと思います。
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