陳数
中国でも上映中の米SF映画「オデッセイ」で、中国の女優・陳数(チェン・シュー)が「中国国家航天局(CNSA)」の職員として登場し、米航空宇宙局(NASA)が火星に取り残された宇宙飛行士を救うサポートをする。同映画を製作した20世紀フォックスの中国董事総経理・劉思汝氏は、陳数のほか、すでにクランクアップしたSF大作「インデペンデンスデイ2」でも、中国の女優・アンジェラベービーが戦闘機のパイロットとして登場し、地球を救うのに大きく貢献することを明らかにした。 北京晨報が報じた。
1980年代初め、20世紀フォックスの創始者ウィリアム・フォックスは、オーストラリア大使館を通して中国中央テレビ(CCTV)に、「パットン大戦車軍団」や「サウンド・オブ・ミュージック」などの映画数十作品を贈呈した。中国の映画市場が急速に発展するにつれ、同社は中国市場を一層重視するようになり、中国の映画関連企業との連携強化に努めてきた。
来年公開予定の「インデペンデンスデイ2」は、15年後に起きるエピソードを描いている。劉氏によると、大西洋から太平洋までカバーするマシンは、「その巨大な吸引力で、エジプトのピラミッドやフランスのエッフェル塔までも空中に浮き上がらせてしまう」。また、同作品に盛り込まれる中国の要素は、「オデッセイ」より多くなるという。例えば、「中国の月面基地が初めて登場し、宇宙人の侵略を阻止するために重要な役割を果たす」。また、アンジェラベービーが戦闘機のパイロットを演じ、宇宙人との戦闘において活躍する。
ハリウッド大作に中国の女優が次々に登場していることについて、劉氏は、「中国の映画ファンを喜ばせるために、後付けされたものではない。『オデッセイ』と同じで、原作となった小説や脚本にも登場している。当社は中国の映画市場を非常に重視している」と説明した。
「人民網日本語版」2015年12月8日