長年にわたり社会で望まれていた、運転免許証の「独学取得」が、ついに実現する。国務院がこのほど発表した「自動車運転者の訓練・試験制度の改革推進に関する意見」では、「条件を備えた地方の試行地において、個人利用の小型乗用車のドライバーは、独学で運転免許試験を受験することができる」ことが明確に打ち出された。新華社が報じた。
安徽や広東ではすでに、独学による運転免許試験の試行が行われている。公安部交通管理科学研究所の応朝陽研究員は、「これらの試行地モデルは、海外の例を参考に設計されたもので、開始当初は、独学による学習成果について心配する声が多かったが、実際には、交通法違反率と事故率において、独学による免許取得者と教習所で講習を受けた免許取得者の間には、差はほぼ皆無だった。この事実は、独学による受験制度が実施可能であり、独学者のレベルもかなり高いことを説明している」と述べた。
同意見では、安全性を保証するため、以下の「3条件」が明確に定められている。
1 練習の対象となる車種を小型乗用車のみとする。車両は、制御ブレーキなどの安全装置を装備していること。
2 練習者の車に同乗する指導者は、一定の年数、法を守り安全運転を続けてきた経歴の持ち主であること。
3 練習時の運転ルートおよび時間帯を制限する。学校周辺の道路や高速道路での練習や、交通ラッシュの時間帯は避けること。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年12月11日