昨年、韓国ドラマ「星から来たあなた」が中国で大ヒット、「チキン・ビール旋風」を巻き起こした。それに続き、中国人が運転免許証取得目的で韓国に詰めかけるという現象が起こっている。新華網が伝えた。
韓国政府系の統計データによると、2010年に韓国済州島で運転免許証を取得した中国人はわずか68人だったが、2014年には991人に激増した。今年5月の時点で、済州島は年初来1093人の外国人に運転免許証を発給、うち中国人が90%を占めた。
「試験に通りやすい」「取得費用が安い」「スピーディに発給される」などが、多くの中国人がわざわざ済州島まで来て運転免許証を取得する理由のようだ。このような現象に、多くの人がビジネスチャンスありと眼を付けた。現地の多くの自動車教習所は中国語の通訳スタッフを雇用、「運転免許証取得+観光」と銘打ったツアー商品を出す旅行社も増えた。
【目を閉じていても試験にパス】
免許証試験がかなり厳しい中国とは対照的に、韓国ではこの数十年間、運転免許取得試験が絶えず簡素化されている。2011年、韓国政府は、「正規の講習を13時間受講すれば受験資格が得られ、それにパスすれば運転免許証が取得できる」こととした。
韓国の運転免許証試験は、「筆記(理論)試験」「屋内技能試験」「路上試験」の3部分で構成されている。簡素化された試験制度によると、13時間の講習の内訳は、理論教育5時間、屋内技能実習2時間、路上実習6時間。このほか、韓国は、屋内技能試験の項目を大幅に簡素化、「目を閉じていても合格するような試験」という人もいた。