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海外で人気の中国映画と冷遇される中国映画の違いは? (2)

人民網日本語版 2016年02月02日10:28

一方、「モンスター・ハント」は、中国の映画界がハリウッドに学んだ作品。許誠毅(ラマン・ヒュイ)監督は、米映画会社・ドリームワークスで長年経験を積み、人気アニメ「シュレック」の製作にも携わった。許監督にとって「モンスター・ハント」は、中国に戻って初めてメガホンを握った作品だった。許監督とプロデューサーの江志強氏は、「この作品は、ハリウッドの作品に学び、ブリッジプロットにもアニメ製作にも、模倣の痕跡がある」と語っていた。しかし、子供のころからディズニーやクサー・アニメーション、ドリームワークスなどが製作した映画を見て育っている米国人の目に、それを模倣した「モンスター・ハント」がかなうことは難しかった。そのため、同映画は米国の40以上の映画館で上映されたものの、これまでの興行収入は3万ドル(約360万円)にも満たなかった。

現実的なテーマのほうが人気

映画配給会社・華獅映画発行公司の蒋燕鳴・総裁は、「『モンスター・ハント』より、海外の華人は、北京を舞台にした映画『老炮児〈Mr.Six〉』のほうが好き」と分析している。

中国映画の海外進出が難しいという課題について、業界関係者は、「中国国産映画のほとんどの作品は、世界共通の文化的価値観を欠いており、中国の文化と国外の文化を融合するのは難しい。ストーリーが嘘っぽく幼稚で、人の心を打つことができず、テーマも国際性に乏しい映画もあり、外国人がそれを見ても意味が分からず、共鳴してもらえない」と指摘している。蒋総裁も、中国国産映画を海外進出させるためには、しっかりとしたストーリー、脚本を作り、クオリティを向上させなければならない。映画交流の意義は、自分のストーリーを相手に伝え合うこと。そのストーリーが、相手の心を打つことができず、独特の視点を感じてもらえないと失敗してしまう」と指摘している。

「人民網日本語版」2016年2月2日


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