2016年3月2日  
 

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日本のリサイクルショップが「売る」人生の理 (3)

人民網日本語版 2016年03月02日08:17

廃れゆく伝統工芸をサポート

また広い店内の中で最も目立っているのが壁に掛けられた日本の伝統的な「ちょうちん」。これは有名照明デザイナーと現地の伝統ちょうちん工房の日吉屋が作成したコラボ作品だ。伝統的なちょうちんを作成し、10代続くこの工房は、現代の生活方式の変化から、注文が減少する一方だったため、伝統的なちょうちんをテーマにした現代的な照明の開発に試み、和紙と竹ひごでつくられたちょうちんの工芸から伝承の技を発揚している。「PASS THE BATON」は店内のインテリアを通じて、これらの伝統的なちょうちん工房の伝承の目的を実現しようとしている。これらのちょうちんは環境保護の理念に適っており、「PASS THE BATON」との理念とも一致している。また特別な展示コーナーが設けられており、京都を代表する伝統工芸の工房の専門コーナーとなっている。「PASS THE BATON」はまた竹工芸品メーカーと提携し、制作過程でシミがあり、生産に利用することが出来ない竹を利用して、箸などの「キズあり」の商品を開発、店内で販売している。

この他にも有名デザイナーのデザインによる古い毛糸で編まれたセーターも販売している。様子を一変させたセーターは現代的な要素を備え、値段は倍に。また一点物という価値とリサイクルの理念が輝く商品となっている。

ここでは、買い物客は商品を購入するだけでなく、存続の危機に瀕した伝統工芸を保護し、アーティストをサポートする満足感も得ることが出来る。

また店内には喫茶スペースも設けられており、ここでも伝統的な食器や国内外のガラスの器など、全てリサイクル品が使用されている。もし気に入った場合は、その場で購入することも可能だ。

現在「PASS THE BATON」の環境保護と公益の理念は益々広まりつつあり、東京などにすでに多くの支店をもち、都市に住む人々、特に専業主婦たちと手をとりあい、新たな生活文化を構築して、環境保護と公益の理念を各家庭まで広めようとしている。(編集TG)

「人民網日本語版」2016年3月2日


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