12日、取材に訪れた記者が目にした86歳の村嶋孟さんは銀色の髪とひげをたくわえ、細身ながらかくしゃくとした面差しにクリーム色のパーカーを着ていた。彼は特設されたかまどの前で忙しく立ち働いていた。火力を調整し、水を加え、鍋の蓋を動かすその様子は彼の住む大阪での様子と全く変わりなかった。中国新聞網が伝えた。
村嶋孟さんは大阪で誰もが知ってる有名人だ。村嶋さんが大阪で開いている大衆食堂は極上の銀シャリのおかげで常に満員御礼。普段から上半身裸でかまどの前で忙しく立ち働くこの老人は日本国民から親しみを込めて「飯炊き仙人」と呼ばれている。今回は中国商務部(省)国際貿易学会国際ブランド管理センターの招待で、少し前に引退宣言していた「飯炊き仙人」が北京に来て、中国人のために「銀シャリ」の妙技を披露した。
村嶋さんは「私が生まれたのは1930年代で、生まれた時にはすでに戦争中だった。その当時は物が不足していて、お茶碗一杯の熱々の銀シャリを食べれるなんて、人生で最高に幸せな事だった。飢えの時代を経験しているので、家族みんなで一緒においしく食べられたらいいという信念を抱いて今まで頑張っている」と語る。