科学技術分野では「次世代情報通信、新エネルギー、新素材、航空・宇宙、バイオメディカル、インテリジェント製造分野のコア技術の突破を加速する」「深海、地下深部、深宇宙分野の戦略ハイテク配置を強化する」などが第13次五カ年計画期に重点的に推し進められる。工業製造分野の「インテリジェント製造プロジェクトを実施し、インテリジェント製造のコア技術・装備の発展を加速し、インテリジェント製造の標準、工業電子設備、コア支援ソフトなどの基礎を強化する」は「中国製造2025」の要請を体現している。環境分野の「全流域の水資源保護と水質汚染対策を推進し、長江本流の水質をⅢ類水準またはそれ以上にする」は(環境と成長の両立を目指す)「グリーン発展」の理念を体現している。
■「獲得感」を得られる措置
「獲得感」は、改革、発展のもたらす成果を大衆が実感できることを強調する。綱要の多くの措置は獲得感の実現を際立たせている。例えば「起業による雇用創出を奨励し、比較的十分で質の高い雇用を実現する」「従業員の有給休暇制度を実行に移す」「出稼ぎ労働者の賃金未払い問題への全面的対策を講じる」によって、民衆がよりよい仕事を得られるだけでなく、労働者の権益が一層保障される。「基本医療保険の加入地以外受診清算を推進し、退職者の省を跨ぐ入院医療費用直接清算を実現する」「医薬品の価格上乗せを段階的に廃止し、医療サービス価格改革を推進する」「大病・慢性病の医療費用を引き下げる」によって、民衆は治療を受けられるようになる。「高品質の高速ネットワークを築き、高速鉄道網の構築を加速し、国家高速道路ネットワークを整備し、地方高速道路を適度に建設し、ハブ空港と主要地方空港の機能を強化する」という措置は、素早く手軽な交通手段を求める民衆の期待を満たすものだ。
「都市部での安定した就業・生活能力を有する農村部からの移転人口が一家で都市部に戸籍登録するとともに、都市部住民と同等の権利と義務を享受することを推進する」「大・中都市で家屋購入、投資税、ポイント制などの方法で戸籍登録を制限してはならない」「重点大学の中・西部および農村地区からの学生募集を拡大する」。これらの措置は民衆の生活の各方面に影響するもので、称賛されている。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年3月18日