杭州市李家橋社区(コミュニティ)で、揃いのネイビーの制服を身に着けた清掃作業員たちが、忙しく立ち働いていた。彼らは、重さを量るための天秤ばかりと記録計を携え、スマホや携帯電話で予約した家庭に向かい、新聞紙・ペットボトル・飲料用紙パックなどのリサイクル品を回収している。新華社が報じた。
彼ら清掃作業員には、「ごみ快速回収員」という新しい職名がつけられた。携帯端末でごみ回収の予約ができるプラットフォームは、杭州市環境集団有限公司が開発した「清潔直分」というアプリという。
「ごみ快速回収員」は、浙江大学都市学部の学生・沈碧渓さんの発案による。杭州市環境集団は、この「ごみ快速回収員」システムにいち早く着目し、試行をスタートした。「インターネット+」を利用して、オフラインの従来からの廃品回収作業をオンラインとリンクさせることで、ごみ分別作業の前倒しを行い、ごみ発生源でのごみ削減を提唱した。
「ごみ快速回収員」アプリ「清潔直分」がこのほど、正式にリリースされた。試行対象となったコミュニティの住民は、このアプリで予約するだけで、「ごみ快速回収員」が自宅まで回収に来てくれる。回収時間は、住民の都合に合わせて指定可能だ。回収の対象となるのは、書籍・新聞、プラスチック、ガラス製酒瓶、衣類、金属など。このうち酒瓶や飲料用紙パックのように、従来の廃品回収では回収されなかった種類もかなりある。