自殺社会と隣り合わせの日本 (2)

2015年における自殺の主な理由のワースト３は健康問題、家庭問題、学校問題であるが、中でも健康問題で自殺する人の割合は前年に比べると大幅に減少している。

だが、学校でのいじめなどに起因する若年層の自殺問題は依然として非常に厳しい状況で中・高生の自殺者は前年より31人増加した343人にも及び、2007年に施行した現行の統計法において最も多い年になった。また、家庭問題においては、「育児ノイローゼ」、「介護による疲れ」による自殺者数は365人にも及んだ。

最新版の「自殺対策基本法」改正案によると、国と地方自治体が学校などによる相談体制をきちんと整備し、教員などを対象としてトレーニングを行なう。学校は保護者や周辺住民と提携し、児童や学生に対して「ＳＯＳ発信方法」やストレスへの対処法などに対する教育や啓蒙を実施する。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年3月28日