彼は小さい頃、祖母が切り絵を切っているのを見て、面白いと思い自分もやり始め、次第に興味が深まっていったという。その後、コンテストなどで切り絵業界の先輩と知り合って初めて、切り絵とは一種の芸術であることを知り、この芸術をもっと理解し、整理して、広めていきたいと考えるようになったと語った。
切り絵の技を研究することに心血を注ぐと同時に、暢さんは切り絵の文化遺産申請にも関わっている。2013年、孟津切り絵は県政府の県級無形文化遺産リストに、2014年12月には洛陽市政府の市級無形文化遺産リストに、そして2015年9月に河南省政府の省級無形文化遺産リストにそれぞれ登録された。
暢さんの作品には「老鼠嫁女」のような伝統的な民俗を描く作品もあれば、「廉政為民」といった時代の風潮を反映する作品もある。2015年、彼の切り絵作品「南京大虐殺」は「中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年」全国切り絵名人作品展示会で金メダルを獲得した。(編集SC)
「人民網日本語版」2016年5月17日