古くは神業を意味する庖丁解牛(ほうていかいぎゅう)があったが、今はアホメット・トゥルソン氏(音訳、43)が羊を捌いている。5月16日、アホメット・トゥルソン氏は9分7秒で一頭の羊を完全に解体した。
トゥルソン氏は18歳で羊の解体に携わる仕事を始め、羊の体の構造を把握したのち、羊の骨1つ1つが彼の頭の中に入っている。現在、羊を捌く時、彼はただ魂で羊の身体に触れるだけだ。目を閉じていても大丈夫なほど、ナイフが思いのままに羊の身体を走る。羊の皮のスジに沿って筋肉と骨の間を引き裂き、関節に沿ってナイフを入れるのは羊がもともと持っている身体の構造に沿っている。
トゥルソン氏は、「高度なスキルを持つ解体者は年に1度、ナイフを新調する。それはナイフで肉を割くから。普通のスキルを持つ解体者は月に1度、ナイフを新調する。それはナイフで骨を砕くから。自分の手にあるナイフとは10年来の相棒だ。数千頭の羊を扱い、捌いてきたナイフは研いだばかりのナイフと同じような切れ味を持っている。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年5月17日