赤を例とすると、糖分がまったく同じ場合、赤い食べ物はその他の色の食べ物よりも甘く感じられる。それから重めのフォークとナイフを使うと、料理の魅力が高まる。しかしこれとは異なる実験結果もある。軽めのプラスチックのスプーンでヨーグルトを食べると、「香りが濃厚で高級だ」と感じるというのだ。
手に碗を持ち食事をすると、その重量が料理への満足度に影響を及ぼし、さらには食べ物の味を「より濃厚」もしくは「より強い」と感じさせる。
オックスフォード大学の味覚心理学専門家のCharles Spence氏は、「熱い碗を持っていると、周囲の人が情熱的だと感じる。これはより普遍的な効果だ。その結果、より高額の料金を支払おうとするだろう」と述べた。
Spence氏は実験を行い、皿の縁の広さが、食べ物の量に対する観察に影響を及ぼすか調べたことがある。縁が広いほど、被験者は量が少ないと感じた。
Spence氏は、「言い換えるならば、縁のない碗を使い、食べ物をあふれるほど盛り付ければ、実際よりも多く見えるということだ」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年5月18日