美容を好む一部の女性は、ボトックス注射でしわを除去し、顔痩せし、一時的に「顔面麻痺」になることも厭わない。しかしこのような「顔面麻痺」により、自分の考えを伝えられなくなるほか、他人の気持ちを理解できなくなり、人との交流が困難になる恐れがある。新華社が伝えた。
イタリア先端研究国際大学院大学(SISSA)の研究者は、ボトックス注射を受けたばかりの被験者の感情判断能力を分析し、ボトックス注射を受けたことがない人、および注射から2週間後の能力と比較した。その結果、注射を受けたばかりの人は、他者の細やかな感情の変化を感じることができなくなった。
研究者によると、人類は近くにいる人の感情を「複製」する傾向がある。例えば誰かが笑っているのを目にすれば、自分も笑うことがある。このような反応は通常自発的なもので、自覚することはない。しかしボトックス注射はこの「複製」を妨げ、他人の感情を察することに影響を及ぼす。そのため交流中に誤解を生む可能性があるというのだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年5月17日