北京故宮が文化クリエイティブグッズのドッグウェア発売へ (2)

中国国務院が最近発表した「文化・文化財関連機関が文化クリエイティブグッズを開発することに関する若干の意見」では、開発推進に関する全体的な指示や主な任務、サポート政策、保障対策などが明確に示されており、実験機関を選び、開発スタイルや收入の分配方法、奨励のプロセスなどを吟味するよう提案している。

文化部産業司の呉江波・司長は、「文化・文化財関連の機関で、保存している文化資源を体系的に整理するよう指示し、社会の参加を広く求め、文化クリエイティブグッズの開発を進めているのは、優れた中国の伝統文化を継承し、発展させるのが主な目的。文化・文化財関連機関に眠っている文化資源を本当の意味で生かすのに役立つ。また、新たな経済成長源の形成や文化・文化財関連機関の理念転換、効率向上などにもつながる。現在、文化・文化財関連機関の文化クリエイティブグッズの開発は、模索段階で、課題も存在する。特に、思想・観念、政策・許可、資金投入、收入の分配なの面で障害がある。体制・メカニズムの束縛を打破し、効果的な政策・対策を打ち出して解決、推進することが急務。そのため、国務院弁公庁が文化部など4機関の文書を再通達する形で発表したこのような政策文書は、必要不可欠で時期も適切と言える」との考えを示す。

故宮は近年、イヤホンや扇子など、文化財をモチーフにした斬新な文化クリエイティブグッズを発売し、人気となっている。それでも、単院長は、「多くの人が注目しているかわいい系のグッズは、故宮の文化クリエイティブグッズの5%を占めるにすぎない。2015年末までに、故宮博物院が開発した文化クリエイティブグッズは8683種ある」とし、「クリエイティブをグッズと組み合わせ、生活の中で使ってもらえるようにしなければならない。例えば、藻井(そうせい)のがらの傘があり、それをさすと故宮の歴史的建築物・太和殿の中にいるような気分が味わえる。また、脊獣(せきじゅう)のがらの文房具、洗濯バサミ、ダイヤモンドゲーム、さらにコミカルな故宮人形シリーズなどもある」と特に強調した。また、「文化クリエイティブグッズの開発、マーケティングを重視しなければならないが、商業化することはできない。博物館は、文化的息吹がなければならず、特に古い建築環境やその保護に有害な一時的な建築物は全て撤去し、古い建築物を本来の姿で展示しなければならない。そして、来場者のためにさらに良い環境を作り出さなければならない」と語った。(編集KN）

「人民網日本語版」2016年5月20日