2016年1月27日  
 

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「故宮」と「淘宝」が共同で無形文化遺産のクラウドファンディング

人民網日本語版 2016年01月27日08:12

木版年画伝承人の郭太運氏

「年画(春節に家の門や扉、壁等に飾る版画)というと、財神や門神だと思っていた。こんなにかわいい年画もあるとは!」。春節(旧正月、今年は2月8日)を目前に控え、結婚したばかりの夏さんはネット通販サイト・淘宝が提供しているクラウドファンディングで、デフォルメ版の皇帝と皇后を描いた木版年画を手に入れ、喜びを語った。北京日報が報じた。

中国文化部(省)は、「淘宝クラウドファンディング」と、北京の人気観光地・故宮の文化サービスセンターが開設するショップ「故宮淘宝」が共同で開催する無形文化遺産のクラウドファンディングを承認。龍と鳳凰が寄り添う年画や、切り絵細工で描かれた「福」の字、花柄の布の靴などの無形文化遺産が、若者も受け入れやすいようにと「かわいく」変身し、数万個の「いいね!」が寄せられている。多くの商品はオンラインから半日もしないうちに「売り切れ」となった。「淘宝」を運営するアリババ(阿里巴巴)は、「インターネットの力を利用して、素晴らしい伝統手工芸を中国の家庭に送りたい」としている。

国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)から「一級民間工芸美術家」の称号を授与された山東省高密市の切り絵細工職人・范祚信さんの最大の願いは、「切り絵細工の伝統を絶やさないこと」。「故宮淘宝」と提携して、淘宝クラウドファンディングに「福」の字や春節を祝う皇帝と皇后などかわいい切り絵細工作品を出品した。すると、大好評となり、半日で売り切れとなった。

若者に大人気となったことに、「伝統品が若者に好んでもらえるというのは、本当にいいこと」と范さんは喜びを語る。


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