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銀行の資産運用資金 7割が実体経済へ 個人が主体

人民網日本語版 2016年05月23日14:27

中国銀行業協会がこのほど発表した「2015年中国銀行業資産運用業務発展報告」によると、2015年末現在、資産運用資金のうち債券、非標準債券、権益類資産を通じて実体経済へ流れ込んだものが15兆8800億元(1元は約16.8円)あり、資産運用資金残高の67.09%を占め、14年に比べて5兆1700億元(48.27%)増加したという。

同報告によれば、金利の市場化やインターネット金融などの影響で、従来型の銀行の資産運用収益率が低下を続けて「3%時代」に突入した。銀行の資産運用業務は今、収益とリスクコントロールの「二重の挑戦」を受けており、多様な商品を生み出して、リスク調整後の収益が最大になる道を見いだすことが急務だという。

同協会がまとめたデータをみると、中国銀行業の資産運用商品の規模は急速な伸びを維持している。15年末現在の銀行資産運用商品の残高は23兆5千億元に達し、前年比8兆4800億元(56.46%)増加した。資金源をみると、引き続き個人投資家が主体だが、機関投資家の割合も著しく上昇している。個人の資産運用資金は通年で101兆4900億元集まり、前年比64.07%増加した。

資産運用の状況をみると、実体経済に向かった資産運用資金は国民経済の二級産業分類の90あまりの産業に流れ込んでおり、土木プロジェクト建築業、公共設備管理業、不動産業、道路運送業、電力・熱力生産供給業の占める割合が46.62%に達する。

同協会の楊再平専任副会長は、「中国銀行業の資産運用規模は急速な伸びを維持すると同時に、3方面の課題に直面してもいる。1つ目は金利の完全な市場化で、過去の市場化された金利を収益率としていたタイプの預金業務が存在の基盤を失っている。2つ目は実体経済の増加ペースのギアチェンジで、生産能力の消化、在庫の消化、デレバレッジにより、資産運用商品の収益率が低下している。3つ目は監督管理サイドの姿勢がより詳細かつ慎重になっていることで、リスクの管理コントロールに対する圧力が増大している」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年5月23日

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