声優の劉セイラさん
日本のアニメは世界で最も発達しているが、その就労環境は非常に過酷だ。このほど日本のヤフーが750人を超えるアニメ関係者を対象に、2015年の給与レベル調査を実施した。その結果、監督やプロデューサー、キャラクターデザイナーなどのトップクラスは高給だが、それ以外の給与は決して良いとは言えず、特に末端スタッフの給与は塗装工並みというものだった。人民網が伝えた。
日本のネット上でも、「この業界で頭角を現すには少なくとも20年かかる。その間の社会保険料などを考えると、確かに割に合わない感じはする」「今のアニメの作画レベルは昔よりずいぶん上がった。アニメーターさんたちには感謝すべき」「アニメーターだけじゃなく、漫画家やイラストレーターは、もともと家が裕福な人が多い。でないと食べていけない」「今の時代にアニメーターになろうなんて、頭悪い!」などのコメントが寄せられており、この業界の大変さは周知の事実のようだ。
アニメ制作業界と同様に、日本の声優業界も決して楽ではない。日本で活躍する中国人声優の劉セイラさんは以前メディアから取材を受けた際に「この業界は表面的に見ると華やかだが、実際の収入は決して多くない。大学新卒生の初任給にも満たないだろう」と答えている。日本にアニメを学ぶため留学する学生のほとんどは、日本のアニメをこよなく愛し、美しい憧れを胸に抱いて留学することだろう。しかし、彼らが職業としてその世界に足を踏みいれると、実際は「チャンスは少なく、有名になるのは難しく、給与も安い」という現実を知ることとなる。趣味は趣味として、盲目に夢を追いかけるのはよくよく考えた方がいいかもしれない。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年5月23日