このほど開催された第14回北京国際モーターショーにおいて、何の変哲もない、それどころかダサいとまで言えるコンパクトカーが、量産車が集まる展示館に登場した。これは大学生が開発した、世界初の自動運転フォーミュラカーだ。すでに独立モーター駆動による安定制御、操縦席の視角からの遠隔制御、環境感知・歩行者追跡、自動走行の4大コア技術を初歩的に把握している。中国青年報が伝えた。
この車を開発したのは、北京理工大学の学生74人による自動運転車開発チームだ。学生らは3ヶ月の模索と試験を経て、今年1月にこの世界初の「原理検証車」を開発した。学生らは今年3月、指導教員である胡紀濱氏に率いられ、より大型でデザイン性に優れた自動運転車の開発を開始した。彼らはさらに、「ドローンと自動運転車の連動技術」という画期的な技術革新に取り組んでいる。これはドローンを使って自動運転車の進むルートを模索するという構想で、ドローンの方がより高く飛べ、より遠くの広い景色を見ることで、十分に情報を入手できるという利点を活用する。まず、自動運転車にクラウドプラットフォームを設定し、ドローンを搭載する。ドローンを自動運転車の目とすることで、目にした景色を処理し、ルートもしくは地図を作成し、自動運転車に伝送することができる。
このドローンと自動運転車を連動させる、ホイールモーター駆動などのハイテクを搭載する新車は、開発チームによって「地上空母」と呼ばれている。「地上空母」は今年8月20日にラインオフし、「教師の日」の生徒からのプレゼントとなる予定だ。アップグレード版は今年10月、中国大学生フォーミュラカーコンテストの現場に登場する。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月14日
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